-Liberl armed forces' side-
王室親衛隊の飛空船・アルセイユの新型エンジン換装の為レイストン要塞に集まったツァイスの技師一団、及びユリア大尉を始めとした親衛隊、他、情報部に代わる組織の設立の為要塞に詰めているカシウス、モルガン、シード、また時を同じくしてリシャールもこの要塞で刑に服しており、逃亡中のカノーネは彼を奪取すべく、要塞付近の調査を行っていたのだから図らずもこの瞬間、FCに登場した優秀な士官が全てレイストン要塞に集まりました。
その分王都の警備が薄くなるのが心配ですが……もうすぐリベール、エレボニア、カルバード三国不戦条約の調印式が行われるというのに。一応シード(今回リシャールに並び称される程の剣の腕の持ち主である事が判明。最も剣聖を継いだのがリシャールである事からすると、僅差で及ばなかったようだ)がその警備に付くようですが……、そこを何とかフォローするのが今回の仕事って訳ね。
―――――――――――――――
-Estelle's side-
とまあそういう訳で王都に向かう事となったエステル一行。そして船の中でジンはエステルにヴァルター出奔の詳細を語ります。
ヴァルターの貪欲に強さを求める「殺人拳」の思想は、仕合を通して互いを高めようという秦斗流の「活人拳」の思想とは相容れず、自らの理想を追求する為に道場を出奔しようとしたヴァルターに、師父が仕合を挑み、命を落とした。互いに納得しての仕合の為、仇討ちなどは毛頭考えていないが、この仕合について確かめたい事があるため、ジンはヴァルターを追うことにしたんだそうな。ただそれを確かめるには自分はまだ未熟、エステル達に協力することで自分を鍛えたいって……もうホントアニキ、格好良すぎだよ〜。
そんなこんなでやってきました王都グランセル。ですが受付によると今回の依頼については軍から担当者が来て説明してくれるそうなので、それまで好きにしてよし……って、まさか依頼でやって来ても暇を持て余す破目になるとは。とりあえずエルベ離宮で迷子が見つかったから保護しに行くといいよと仕事をもらったのですが……こんな調子でいいのかしら。
当然その依頼を後回しにし、のんべんだらりと王都地下水道や街道の宝箱を回収していたエステル達。それに待ちくたびれたのかその迷子は「かくれんぼ」を始めてしまったそうで、エルベ離宮では迷子の発見者から迷子の捜索も依頼されてしまいます。身から出た錆だ、謹んで承りましょうぞ……と意趣込んでいたらえらいもん見つけてしまいました。例えるなら「何時爆発するかわからない爆弾」ですよ。

(爆発=正体カミングアウト)
ちなみにその迷子というのは彼女だったりするのですが……。「事情があって親に置き去りにされた子供」を装う事で、親が見つからなくとも不審に思われないし(少なくともレン自身に疑いの目が向く事はない)、また今回「かくれんぼ好きの子供」を装う事で、不意に姿を消しても「またかくれんぼっすか」とこれまた疑われないしで……子供ながらなかなかやり手ですわ。
ここで気になるのが、一章で家族連れを装いエステル達の前に現れたあの件。結社の金を使っての観光だと思っていたが、もし今回意図的にエステルをおびき寄せたのだったら(事実レンはエステルが此処に来るのを予想していたような口ぶりだった)、「家族と旅行に来たただの子供」という嘘に信憑性に持たせる為の策略とも考えられるし……。ただ今回エステルが来たのが彼女の策略によるものだったら、「軍に匿名の脅迫状(後述)を送ればシードはエステルに依頼する」と言うのを正確に見抜いていた事になり、ここまで軍の高官の思考を見抜けることに感嘆を越えてうすら寒さすら覚えるわけで……。ひょっとしたら最も油断の置けない執行者かもしれないわね。
そうして堂々と遊撃士協会に「保護」されたレン。彼女の両親を探しつつ、王国軍の依頼……各方面に届けられた不戦条約の締結を妨害する旨の脅迫状の調査を行う事に。なおこの件を依頼しに来た担当者というのはシード中佐なのですが、高官である彼が自ら依頼しに来たのは部下にこの情報が漏れるのを防ぐ為(てかレイストン要塞等、軍部に届けられた脅迫状の調査の為に末端まで伝える必要がある)ではなく、単に彼自身がこういう雑用が好きなだけなんだろうな(FCでも捕らえられた博士の世話をあれこれ焼いたり、警備隊長でなくなったSCでも技師達の出迎えをするあたりにそれが伺える)。
幸いにもレンにはティータが相手役となり、王都をあれこれ散策するという事になったので、レンに直接情報が流れる事は避けられたのですが、それでもエステル達の傍にいる以上、協会の動きが彼女に悟られるのは間違いない訳で……。っと、とりあえず脅迫状の調査、調査……の前に及び不戦条約の意味、各勢力への影響について考えてみる。
―――――――――――――――
-不戦条約-
とりあえず盟約を破った場合の影響について考えてみる。
■ エレボニア
ex.リベール侵攻:当然カルバードから制裁が下ることとなるが、百日戦役の時もリベールの同盟国であるカルバードがなかなか動かなかったので、締結後も同様である事は十二分に考えられる。
ex.カルバード侵攻:リベールから制裁を下される事となるが、リシャール曰くリベールの兵力はエレボニアの1/8に過ぎないのでむしろエレボニアは返り討ちにしてやろうと考えるのでは。
■ リベール
ex.エレボニア侵攻:先述の兵力差を考えると自殺行為。
ex.カルバード侵攻:エレボニアに対し侵略の口実を与える事になるので、避けたほうが懸命。
■ カルバード
ex.エレボニア侵攻:不戦条約のネックがこれ。締結前は同盟国という事でリベールの協力が得られる可能性も無くはなかったが、締結後はそれがやや難しくなる。
ex.リベール侵攻:エレボニア侵攻に比べると侵略自体の難度は低いものの、同盟国に対し侵攻する事となるので、三国以外からの風当たりはより厳しいものとなる。
―――――――――――――――
-各勢力への影響-
■ エレボニア
先述のケーススタディにより、条約締結によるデメリットが殆ど無いので、新型エンジンというお土産がもらえる条約締結に賛成した方が得。
■ リベール
百日戦役の恐怖が色濃く残るリベールでは僅かながらの抑止力とはいえ、不戦条約には賛成だし、また条約締結をリベールで行うことはエレボニア、カルバードの緩衝国としての地位を高めるので、反対する理由は無い。
■ カルバード
条約締結で唯一デメリットを被る国。ただ百日戦役での対応を見る限り、好戦的な国ではないようなので、脅迫状をだしてまで反対する必要があるかどうか。
■ 七耀教会
いや〜、一応ただの宗教団体だし〜。条約には加わってないから締結後侵攻しようとも自由だ……なんてそんなまさか。
■ 身喰らう蛇
いや〜、一応ただの秘密結社だし〜。締結したらしたでまた誰かの心の隙を付けばいつでも……なんてそんなまさか。
■ 情報部残党
元はといえばエレボニアの侵攻に対抗する為にクーデターを起こしたわけだから、僅かながらも抑止力となる不戦条約に反対する無いかと。
―――――――――――――――
てな訳で唯一デメリットがあるカルバードが怪しいのではと睨んでいたのですが、カルバード自身も「条約と言うより共同宣言」と抑止力の低さを認識しているので、脅迫状を出すほど本気で反対している勢力はいないそうな。エレボニアはエレボニアで主戦派である宰相自身が締結を皇帝に進言したのでシロ……なのはいいのですが、主戦派がお土産(新型エンジン)の話が出る前から締結に乗り気だったってそれはそれでまた別の意味でキナ臭いのですが。またオリビエはその宰相に対し中立〜対立の立場のようで。身喰らう蛇、帝国、七耀教会の三すくみだけでも激動の予感なのに、帝国内部では複数の派閥に分かれているなんて、これ以上事態を複雑化させないでくれ……。
しかしカルバードという線が消えた以上、他に容疑者が思いつかず悩んでいたのですが、クローゼ及び女王が見事な推理を。不戦条約に反対する者はいなくとも、FCでのリシャール逮捕により現在のリベールでは軍拡論が半ば封殺された状態にある。ならば極右……情報部残党が王室への反意を持ち、嫌がらせの意味で脅迫状を送っても不思議ではない(すなわち本気で条約そのものに反対するつもりはない)。そしてそいつらにレンがゴスペルを付けた兵器をプレゼントしてクーデターを起こさせると。そういう訳ですね! (注:誰もそこまでは言っていない)
あ、レンの両親についてはグランセルでも幾つか目撃情報が得られましたよ。時々どこか上の空で怪しい様子だったそうですが。ただそれでも「何かのトラブルに遭ったので、レンを巻き込まないようにと姿を消したのね」と思わせるところが恐ろしいところ。飛行船の乗船記録にレン達の名前が無いのも同様ですし。しかしグランセルで目撃情報を残したのなら、エア=レッテンのはやはりただの観光……な、なにをする、きさまー!